iPhoneのバッテリー寿命は2年って本当?
2022/03/31
バッテリー寿命を決めるのは年数ではなく◯◯
「iPhoneのバッテリーは2年が寿命だと聞いたので交換して下さい」
という作業依頼は当店でもとても多くて、
「ネットで調べたらそう書いてあった」とか、
「スマホに詳しい友達が言っていた」というのがその理由みたいです。
ですが先にハッキリ言うとバッテリーの寿命は単純に年数だけで決まるわけではありません。
スマホのバッテリー寿命を決めるのはそのスマホの使用頻度や使い方で、これは十人十色というか人それぞれ全く違います。
もっと詳しく言うと、寿命を決めるのはサイクルカウントという数値です。
これは簡単に言うとバッテリーが「充電された回数」の記録です。
とはいってもその回数というのは単に充電器を差し込んだ回数というわけでなく、充電された電気量が累計100%に達したら「1回」つまり1サイクルとなります。
例えば、今日は50%分の充電をして、次の日も50%充電すると、累計100%となって「1サイクル」と数える事になります。
iPhoneのバッテリー劣化の目安は、個体差はありますがサイクルカウントが300~500だと言われています。
一般的にサイクルカウントが300〜500に達するのが大体平均2年程。
だから分かりやすくバッテリーは2年で交換と言われるようになったみたいですね。
なのでこれはウソかホントかで決着がつく問題ではありません。
ただ、もちろん使い方によってはもっと劣化スピードが遅い方もいれば、もっと早い方もいらっしゃいます。
毎日動画やゲームで長時間使う方と、ほとんど待ち受け状態でたまにLINEするぐらいの方を比べた場合、バッテリー劣化のスピードに雲泥の差がつくのは容易に想像がつくと思います。
なぜなら、使う時間が長ければバッテリーはガッツリ減りますから当然充電の頻度も高くなり、結果サイクルカウントを増やすことに繋がるからです。
なので2年というのはあくまで目安。
実際の交換時期を決めるのはサイクルカウントだという事をご理解ください。
でも残念ながら今のiPhoneではこの数値を見ることができません。
その代わりにiPhoneの設定の中には「バッテリー」と言う項目が設けてあり、いつでも劣化具合を確認できるようになっています。
確認方法は、
「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」の順にタップすると、そこには「最大容量」という数値が表示されています。
先程説明したサイクルカウントが300~500付近で、この最大容量が80%程になるよう設定されているそうです。
つまりこの数値が80%を下回ったら交換時期だと覚えておいてください。
もちろんこれはあくまで目安の数値なので100%正しいわけではありませんが、それでもある程度の指標があれば交換時期の参考にはなりますので、ぜひご活用ください。