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iPhoneの防水性能ってぶっちゃけどうなの?

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iPhoneの防水性能ってぶっちゃけどうなの?

iPhoneの防水性能ってぶっちゃけどうなの?

2020/08/17

今年の暑さも尋常じゃありませんね、熱中症などの暑さ対策は万全ですか?

 

これだけ暑いと海やプールに出かけることも増えるでしょうし、水場でiPhoneを濡らしたり落としたりして電源が入らなくなる等のトラブルが発生するケースが少なくありません。

 

その中でも特に今年は11Proの水没案件が多発しているように感じます。(8月現在)

XやXSの頃はそれ程でもなかったのですが、11はなんだかちょっと水に弱そうですね…

 

というわけで、iPhoneは本当に水に強いのかを解説してみましょう。

尚、一口にiPhoneと言っても全ての端末に当てはまるわけではなくて、初めて防水と明記されたiPhone7以降の端末に限りますのでご了承ください。

 

 

●防水規格について知っておこう

ではまず本題に入る前に、防水の規格について知っておかなければいけませんので簡単に説明しますね。

防水性能を表すときには『IP ○○』という表記を使用します。

○の中には数字が入るのですが、ざっくり簡単に言えばその数字が大きくなれば防水性能も高いと考えてOKです。

 

ただ、よくみると数字の部分が二桁になっていますね。

今回詳しいことは割愛しますが、簡単に説明すると数字の前の部分が「防塵性能」で後の部分が「防水性能」を表しています。(つまり、今知りたいのは後ろの数字)

なのでもし「 IP56 」という表記だと

 防塵性能→ 5等級

 防水性能→ 6等級

ということになります。

 

保護等級の性能は、

 防塵が『 0等 ~ 6等 』

 防水が『 0等 ~ 8等 』

まであるので、両方の最高の性能を持ったものは

「 IP68 」

ということになりますね。

 

今はこのくらい簡単に分かっていれば大丈夫なので、興味がある方は時間のある時にガッツリ調べてみてください笑

 

 

●それじゃiPhoneは?

で、肝心のiPhoneの耐水性能はというと以下の通り。

 ・11 Pro / 11 Pro Max は、IP68等級 (深さ4mまで、最長30分間)

 ・11 は、IP68等級 (深さ2mまで、最長30分間)

 ・XS / XS Max は、IP68等級 (深さ2mまで、最長30分間)

 ・SE2 / XR / X / 8 / 8Plus / 7 / 7Plus はIP67等級 (深さ1mまで、最長30分間)

 

なんだ、じゃあ11シリーズって最強じゃん!!

って、この数字だけをみると誰でも思いますよね。

 

でも実は数字だけで判断するのはちょっと難しいのです。

防水規格の7等級と8等級は浸水についての性能を表していますが、実はその試験方法は「真水に静かに沈めるだけ」だというのです。

だから流れのある水や勢いのある水流に強いとは限らないんですね。

 

しかも8等級の試験に限っては、各メーカー独自の方法を採用することができるというので、なんとも曖昧な基準である可能性があるんです。

 

つまりいくら防水性能の高いiPhoneだからといって故意に水に沈めたり持って泳いだりするとかなりマズいことになります。

 

その証拠にAppleのサイトにも

 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


 『 水濡れによる損傷を防ぐため、以下の行為はお控えください。

  •  iPhoneを着用したまま泳ぐまたは入浴する
  •  iPhoneに水圧が強い水や流速が大きい水をかける (たとえば、シャワー、ウォータースキー、ウェイクボード、サーフィン、ジェットスキーなど)
  •  iPhoneをサウナやスチームルームで使う
  •  iPhoneを意図的に水没させる
  •  推奨される温度範囲外、または極度に湿度の高い条件下で iPhoneを動作させる
  •  iPhoneを落とすなど、衝撃を与える
  •  iPhoneを分解する (ネジを外すなど)

と記載されています。(https://support.apple.com/ja-jp/HT207043 参照)

 

つまり、いくら防水性能があるからと言ってその性能を過信せず、防水ケースを使用したり、そもそも水場では使わないといった防衛策をとりましょうということです。

 

 

● 11シリーズで特に水没が多いのはなぜ?

で、先程11シリーズは特に水に弱いのでは?と記述したのには理由があります。

水没修理で持ち込まれた端末の内部を調べてみると、そのほとんどが3眼(11は2眼)のカメラ付近が一番浸水しているのです。

外観から見てすぐに分かるのは、インカメ・リアカメラのレンズが真っ白に曇っていて明らかに内部に水が入っていると確認できる状態にあることです。

 

この事からおそらく本体背面の磨りガラス部分とカメラの突起の部分の隙間から水が入りやすい構造なのでは?と推測されます。

せっかくIP68という性能があるにもかかわらず、今年は浸水して大変な目に遭っているiPhone11ちゃん達を見てとても心が痛んだのでこのように急いで記事にしておきました。

 

ここまで長々とした説明でしたが、なんとなくご理解できたでしょうか?

 

 

●あとがき

最後に、自分も11proとXSを所有していて、風呂場で動画を観たりLINEしたりすることも多いですが、iPhoneを使い始めて十数年の間いちども内部に浸水させた事はありません。

防水のケースに入れたりいろいろ試しましたが、やはり一番安全でコスパがいいのは『ジップロック』

しかも週一で新品に交換して常に密封できるように気をつけているのでこれが最強の自衛策だと自負しています。(あくまで個人的見解デス)

 

皆さんもこの夏、どうしても水場で使う機会がある時はくれぐれも裸で使わず、最強のジップロック(ちゃんと新品で 笑)を使用するなどして、大事な相棒であるiPhoneを守ってあげましょう!

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